昔の純文学を温泉で感じる「沓掛温泉」「小倉乃湯」 日帰り入浴感想

別の記事で青木村の感想を書きました。

日本一住みたい村、長野県青木村にある、

沓掛温泉(くつかけおんせん)。

沓掛温泉(くつかけおんせん)「小倉乃湯」

共同浴場がひとつあります。

朝の7時から営業しておりました。

しずかな温泉街に、

共同浴場がひとつあります。

「小倉乃湯」(おぐらのゆ)という名前、

これが、案内板をみるに、大昔(平安時代)、滋野親王が入湯した際に、故郷の京都、小倉山に似ているからということで、そのお湯の名がついたという、

青木村の感想でも書いたのですが、昔の人は、よく遠くからこんな山奥にくるなと、

それでもって、京都の小倉山に似ているかというと、温泉の場所があまりにも山に近く、その遠景がわからなかったので、

正直、難しいところです。

「とりあえず京都の地名入れておけば良いんじゃないか?」というような気もしなくはなく・・・。

百人一首の山ですよね、小倉山。

パンフレットをみると、これが
その山でしょうか?(「小倉乃湯」パンフレットより引用)  

違うかもしれません。

 

料金は200円、

かつ、

貴重品入れは50円、(戻ってきません)

どうでもよい個人的な疑問ですが、よく温泉に行くとある、100円を入れると後で返却されるロッカーがありますが、100円をわざわざ入れる意味ってなんなんだろうかと思います。

鍵がなくなったりした場合の管理費を抑止するためでしょうか。

鍵を開けたまま、100円玉がそのまま放置されているのをたまにみかけます。

コインがなかったり、コインを取り忘れたり少し面倒な100円ロッカーシステムについてふと考えてしまいました。

少し脱線しました。

ここの小倉乃湯の貴重品入れは50円で、硬貨は返却されません。

この50円という微妙にお財布の中にあまりない硬貨ですが、それでも100円にしないのは良心的な値段設計だなとそんな事も思ったのです。

あと石鹸なども浴室にないので持参が必要ですが、なければ売ってもいました。

たしか使い切りのボディソープが50円だったと思いますが、タオルなどもなければ、あわせて券売機で販売しておりました。

 

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沓掛温泉 なんといっても冷たい温泉(冷泉)

特徴は、暖かい温泉と、冷泉ふたつの浴槽があることでしょうか。

広さはそんなに大きくありません。

泉質がよいのか、どうか、

とくに温泉に、においも色もありませんでした。

いちばんは、冷泉がある、めずらしい温泉です。

真夏に行ったので、それが冷たいかどうかというと、

体感としてはぬるかったです。

あたたかい温泉に浸かって、すこし体を冷ますのにちょうど良い温度です。

冷たい湯船は35℃、あたたかい湯船は39℃、だそうです。

ゆっくり入る温泉だと思います。

熱い湯が好きな、気の短い江戸っ子にはものたりない温度かもしれませんね。

冬場は、冷泉だけだとかなり寒いとは思います。

夏は、冷泉もふくめて気持ち良い温度でした。

あたたかい温泉の湯船と、冷たい温泉の湯船が並んでいて、

どちらも、3人ぐらいで浸かる広さです。

石鹸などは上備されておりませんが、

普通にシャワーや体を洗う場所はあります。

沓掛温泉 小倉乃湯 営業時間・アクセス

9~5月 9:00~21:00

6~8月 7:00~21:00

火曜日定休

石鹸・シャンプーなし

〒386-1606  長野県小県郡青木村沓掛419-1 

上信越自動車道 菅平ICより国道134号経由:約36分

JR北陸新幹線、上田駅より車で約25分

※上記情報は、街に置いてあった観光案内パンフレット参照です。

 

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温泉街のまわり 雰囲気

近くには、少しですが、

喫茶店?食事処もありました。

看板に小さく見える(左側)焼きうずらとは、うずらの卵を焼くのではなく、うずら、鳥じたいを焼いて食するようです。

ほんとうに小さい静かな温泉街です。

このこじんまり感は良いです。

自販機なども昔の風景のままがありました。

ここら辺までくるのは、

やはりかなりの物好きで、だいたいの観光客は、近くの比較的有名な別所温泉で済ます気がしますので、

温泉好きには、穴場な温泉だと感じます。

別所温泉あたりですと、ごくたまに外国の観光客もいますが、

どう考えてもここら辺までくるのは、大昔だと滋野親王、近世の文学者、コアな観光客か、地元の方の雰囲気がします。

 

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沓掛温泉 まとめ 予備知識 温泉と文学

ちなみにですが、作家の田山花袋も訪れたとのことです。

その文学者は、「蒲団」(1907年)という作品で有名な方ですよね。

たしか、小説の内容は、作家志願の女性と師弟関係をむすび、あれやこれらの恋煩いの生末、その女生徒を破門し「出て行ってしまった女生徒の蒲団の残り香をかぐ」という、とんでもない結末の内容な記憶があります。

内容はどうであれ、純文学とすれば、なんでもゆるされるという文学の不思議です。

いや、なんでもゆるされるから文学なのでしょうか・・・。

国語の教科書にのせても大丈夫でしょうか!?

のせて大丈夫でしたら、高校あたりからでしょうか?

普通にきもい・・・とか授業中に聞こえてきそうです・・・。

その部分を音読とか、発狂ものでしょうか!?

ですが思春期のエモーションであれば、むしろ興味深々にこっそり読む内容かもしれませんね。

さすがに小学校だとNGなのはなんとなくわかります。

ちなみに純文学であれば、変態性をゆるせるかというと、

作者について自己判断で調べるのは良いのですが、やはり素性など色々なものを知りすぎてしまうのは個人的にはだめな気がしました・・・。

「文学」ですので、文字のままで、その雰囲気を味わうのが大切なことだと知りました。

というやはり、

ここら辺まで訪れるのは、少し変わった方が多いのかもしれませんね。

大昔の親王さま、100年前の純文学者、私もふくめ・・・

そんな、枯れた、昔のロマンを感じる温泉地、沓掛温泉(くつかけおんせん)でした。

ちなみに、アルカリ性単純泉でして、効能は、一般的な温泉、神経痛・肩こり・腰痛・皮膚病などとのことです。

あくまで個人的な感覚ですと、文学と比べると無味無臭でさらっとした感じの温泉でした。

ここまで読んでいただきまして、ありがとうございました。

もうひとつ、近くの別の温泉、

田沢(田澤)温泉はこちらに書きました。

日本一住みたい村、青木村、全体についての感想はこちらに書いております。

 

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