日本一住みたい村 信州・長野県「青木村」観光 温泉と大法寺と道の駅

「日本一番住みたい村」

住みたい田舎ランキング上位、

という魅力的なキャッチフレーズが目にとまった青木村、

信州・長野県の東側、東信に存在する村です。

場所としては信州上田、別所温泉の近く、上田と松本の間という感じです。

 

果たして、そこは本当に、一番住んでみたい村だったのでしょうか!?

ちなみに、日本一住みたい村の根拠は、2016年「田舎暮らしの本」宝島出版社によるアンケート調査の結果とのことです。

 

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青木村の印象 

夏に行ったので、緑が盛んでした。

山と田んぼ、

だいぶ山なのですが、訪れた季節的には、田舎の夏を体感するような山肌と緑でした。

観光地の特徴として、いちばんよかったと感じたのは、青木村の温泉でした。

近くには別所温泉もあり、塩田平、北条氏がいた時代の寺社なども存在します。

それでは、青木村の所々な感想をお伝えします。

温泉の印象がこじんまり、程よく枯れている 沓掛温泉・田沢温泉

青木村は先ほども書きましたが、なんといっても温泉でした。

沓掛(くつかけ)温泉田沢温泉の二つになりますが、

そこが、ほどよく枯れた雰囲気でよいです。

上田市から青木村方面へ国道143号線へ進むと、二つの温泉への道が分岐します。

どちらも車では、ここからそう遠くないです。10分ぐらいで行けます。

 

枯れているという表現が正しいのか難しいのですが、印象としてはかなりこじんまりとしていました。

秘湯というほど山の上や中でもなく、ただ、閑散として小さな温泉街です。

田沢温泉は、映画のロケ地でもあります。(卓球温泉とのことです。)

近くには、隣の上田の別所温泉もありますが、

別所温泉よりも泉質や雰囲気は、もっと山のなかの泉質が良い温泉というイメージでした。

温泉別に別途感想をまとめました。

沓掛温泉はこちらから

田沢温泉はこちらから

田沢温泉の方が泉質はぬるっとしておりました。

温泉は、どちらも湯船だけしかなく、サウナなど余計な施設はありません。

また、入浴料も200円と、東京の銭湯と比べて破格の安さです。

東京の銭湯で480円ぐらい。

温泉と名のつくスーパー銭湯だと800円はします。

毎日、この泉質の良い温泉に来ることができるのであれば、

日本一住みたい村といっても良いかもしれません。

道の駅にあった青木村の全体マップです。

国宝もある村 なんとなく大阪ism(イズム)を感じる大法寺の三重塔

青木村には国宝があります。

「大法寺」というお寺にある三重塔です。

歴史としては700年ごろ、奈良時代、藤原氏によって創立されたとのことです。

三重塔じたいは1333年に建てられたとのことです。

造形がすごいかと言うと、

そういった歴史建築物の価値があまりわからないので詳しく語れないのですが、

興味深かったのは、

この三重塔を建てた職人が大阪・天王寺からきた大工さんと記録に残されていたことでした。

うろ覚えですが、敷地内にあった案内板かパンフレットに、大阪府天王寺からきた大工さんの名前が柱か建築物のどこかに残っているとのことです。

あたりを見渡しても山ばかり。

いまこの時代でも、青木村という地名が有名だとは思えません。

ですが、1333年、おおよそ680年ぐらい前に大阪から人がわざわざ来て、この三重塔を建てたと考えると面白いです。

大昔、関西から通じる「東山道」を使って大阪から信濃まで人力で来たのかと思うとすごいなと思います。

こんな大きな物を建てるためにわざわざ来るのは、一生をかけた仕事なのかなと想像しました。

遠く、ずっと歩いて(馬かもしれませんが)、こんなと言っては失礼ですが、

かなりの山奥。

木曾山脈を超えて遥々来たのかと考えるとそれはすごいなぁと感じます。

というのも、

私は、大阪に行ったことがないのです。

行く機会がないという理由もありますが、

新幹線で簡単に行けるこの今でも、東京から大阪へ行ったことがない人がいるのであれば、

正確にいうと通り過ぎたことはあるのですが、

昔の人は何を考えて、こんな物を建てるために遠くまでくるエネルギーがあったのだろうかと不思議な気持ちになります。

この名前の残っている、大巧(だいく)四郎さんは、大阪へ帰ることができたのでしょうか、それとも、この地で人生を終えたのでしょうか・・・

入山料は300円でした。

京都のお寺より良心的な値段です。

行った時は、誰もおらず、とても静かなお寺でした。

場所の広さもそれほどではなく、

その日はお堂が開いておらず拝観できなかったのですが、十一面観音もあるとのことです。

 

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三重塔が「見返りの塔」と呼ばれることについて

古刹の建築様式など詳しくないので、それに価値があるのかは、まったくわからなのですが、

美しいので振り返ってしまうから「見返りの塔」と名付けられているようです。

見返りを求めるの見返りではありません。

確かに、塔の姿を振り返ってはしまいます。

というのも、

この大法寺にはそもそも、シンボル・ランドマークらしいものがこの三重塔しかないので、

自然と三重塔だけに目がとまり、

振り返ってしまうというのもあったのかもしれません。

ですが、塔が建っているロケーションという部分で、

階段の先にある、登りながらだんだんと三重塔の姿が目に入ってくる建て方が、意図されて設計されていたのであれば、

綺麗だなと感じました。

下からのぞく感じは、塔の大きさをさらに際立たせて、存在感があります。

なにか、どこかに、大阪の人が建てたらしい痕跡があったら面白かったのですが、

ぱっと見、コテコテの派手な、いでたちもありませんでした。

もしかしたら建てた人は、控え目な大阪人だったのかもしれません。

むしろ600年ぐらい前の大阪の人は、今とは違った気質の雰囲気だったのでしょうか!?

なれなれしくなく、強気でもなく、商売気質でもなく、

控え目で、ひっそりと山奥まで来て、厳かにひそやかに建物を建てていたのかもしれません。

そんなことも考えます。

 

ただ、この塔の主張ということで、じゃあ、と、あえて大阪人気質を探したところ、案内で見るに、

塔、一階屋根の造りが独特というところでしょうか。

一階の屋根部のサイズが二階、三階よりも大きいので、

塔のバランスが絶妙、ですので遠目からみて、そのバランス感覚が美しい塔ということでした。

そのあたりの主張が、しいて言うなら大阪気質だったのかもしれません。

あえて考えると、という感想ですが。

 

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青木村のほかの魅力

青木村を通って面白かったのは、古びたバス停でした。

これほんとうに何かの撮影風景に出てきそうな、こんなところで雨宿りしながらバスを待つのでしょうか?

なかなか見ないバス停なので珍しいです。

別のバス停の中をのぞくと内線のような電話機が・・・

どこにつながるのでしょうか?

今でもつながるのでしょうか?

よくよく写真を観ると、バス停のガラスも綺麗で、ガラスがサッシで囲まれているので、最近、あえてこんな雰囲気に建てたのか、それとも建て直したのでしょうか。

とても物珍しい感覚でした。

実はむかし線路が通っていた場所

青木村の道の駅に行くと、この辺りは昔、線路が通っていたという資料館のようなものがあります。

この地は東急電鉄の偉い人の出身地だそうです。

長野は車社会で、電車のイメージはあまりないのですが、

昔はたくさんの路線がここら辺にはあったのだと知ります。

近くでまだ残っている古い路線ですと別所線になりますが、

そのほかにたくさんあった路線もいまでは廃線になっていたことを知ります。

いわゆるモータリゼーションに負けてしまったということでしょうか。

バス路線が発達し、バスと集客を競い、結果、鉄道は廃れてしまったようです。

バスも良いですが、電車というのは、時刻も正確ですし道路に左右されないので、現代に残っていても良かったのかなとは思います。

収益が黒字になるかはわからず、勝手なことを言いますが、むしろ現代としては観光資源として鉄道が残っていた方が面白かったかもしれないと思いました。

近くの上田別所線もとても面白い風情のある田舎路線です。

ここらあたりには本当に昔は電車?電車ではなく汽車だったのかもしれませんが、路線があったのだと、

その面影をあまり感じないので、資料館をみていて当時の様子はどうだったのだろうかと色々と考えるところでした。

資料館は、「道の駅あおき」にありました。

夏ですと、お土産コーナーのあたりに1匹500円ぐらいでカブトムシやクワガタも売っていたりするそんなところです。

しかし一匹500円は、安いのでしょうか、高いのでしょうか・・・

10匹採って、利益は5000円です。

100匹でやっと五万円の労力と考えると、虫かご代やもろもろ込みと考えると、売る値段としては良心的な値段なのかなと思います。

都心でカブトムシを買うといくらぐらいなんでしょうか?

というか、ここらあたりの子供たちはわざわざ買わないでも、山に行けばタダでカブトムシなどいくらでも採れそうな雰囲気でした。

都会から観光で連れられてきた子供が買っていったりするのでしょうか?

 

青木村の道の駅周辺も、ほんとうにのどかで、緑と風が綺麗な場所でした。

日本一住みたい村 青木村 感想 まとめ

信州・長野、青木村の感想、まとめになります。

「日本一住みたい村」という、なかなか強気なキャッチコピーでしたが、

「村」であると考えると、

温泉もあって、古刹もあって、なおかつ近くの上田市街地までおおよそ11キロ、車で20分ぐらいですので、

たしかに村でも住みやすい環境ではないでしょうか。

自然が豊かで、温泉も安く、車があれば街までもほどよい距離です。

市区町村の大合併の時に、村として残したのは、なんらかの利権でもあったのでしょうか。

今時、ほんとうに、村と名のつくところは減ったなぁと感じます。

地名としては残っていても、住所ではどこかの市のなかに含まれてしまっていたりと、

ですので、

あえて、「村」と名を遺す個性も、なかなかセンスがある場所だなと感じます。

日本一住みたい村、というくくりでは確かにそういう場所かもしれません。

どこかの市の一部でしたら、そのキャッチコピーは当てはまらないので、

せっかく良いところなのに、村でないと、ただ単純に「良いところでした。」という感想だけになってしまいそうです。

そんな、日本一住みたい村、青木村の感想になりました。

読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

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