温泉記になります。
秋も深まったこの頃、いかがお過ごしになりますか、
少し前ですが、東京、本州内(陸地)にある唯一の「村」、檜原村(ひのはらむら)に寄ってきました。
そこで入ってきた温泉、「数馬の湯」の感想記になります。
行ってきたタインミングが良かったのか、人も少なく、混雑してなかった、秘境の温泉でした。
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もくじ
檜原村(ひのはらむら)とは
東京都の西の端っこにある、島嶼部をのぞいた唯一の都内の「村」。
いぜん、書いた青木村の旅日記ではありませんが、
なぜか「村」にそそられてしまいます・・・。
「村好き」という人間ジャンルはあるのでしょうか・・・とふと考えてしまいました。
東京とあなどってはいけない、東京は都会のビルばかりではない、
雰囲気は、それとはマイナス100%ちがう、すごい山奥でした。
正直、へたな田舎よりも、田舎・・・
地方都市の方がよっぽど大都会と感じるような場所です。
「陸の孤島」とはこのようなところだなぁと感じる場所でした。
イメージ、例えるのが難しいですが、
アニメですと、のんのんびよりみたいなところでしょうか、
いや、それよりも遥かに秘境な感じの雰囲気でした。
とにかく山の密度が濃いので、田園風景など広い景色が少なく、車道からの景色は、少し圧迫感が強い深い山な感じでした。
「分けいつても分けいつても青い山」(種田山頭火)、こんな表現がぴったりなところでした。
そんな、陸の孤島、東京、檜原村、「数馬の湯」の感想です。
東京の西のどん詰まりな立地です。
もはや東京とかでなく、山梨・・・
秋のお彼岸ごろの朝はやく、東京西部のお墓参りに行ったついでに寄ってきました。
同じ東京の西側ですので、そこから温泉がある「数馬の湯」まで近いかなぁと思っておりましたが、
かなり遠い・・・
なんと、お墓から数馬の湯まで、距離にして50㎞ぐらいありました・・・!
お墓のある場所もだいぶ山奥ですが、
そこから50km、自動車で1時間半ぐらいです。
途中で檜原村へ行く山方面への分岐ルートを一本間違えたので、いつの間にか山梨側からまわることになりまして、
中央道へ乗ってしまい、相模湖を通り過ぎ、山梨県の上野原ICを経由してたどり着きました。
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檜原温泉センター数馬の湯(かずまのゆ)
ということで、中央道、上野原ICを降りてから、さらにぐねぐねとした山道をかなり延々と走り、1時間以上かけて到着しました。
朝早くから出かけて、何も食べていなかったので、到着してから、まず先にご飯をいただきました。
数馬の湯の温泉センターに入った雰囲気は好きです。
もう、まさに、田舎の中の田舎・・・
良い意味で、です。
建物の雰囲気といいますか、内装・・・
檜原という地名のとおり、檜木(ひのき)が使われているのでしょうか、
フロントを過ぎると、土地の野菜を使ったお土産など質素なものがたくさんありましたが、その感想は後程書きます。
その土地どくとくな食事
檜原村特産の食材は、ぱっと見たところ派手なものはなさそうで、
あえて言うなら、山菜ですとか、お漬物、こんにゃくなどのようです。
あとは、わさび、などなどがありました。
それでメニューは、たんぱく質的な名物は少なく、(メニューとしては揚げ物などあります。)
「とろろご飯」が700円でありましたので、なんとなくここら辺の土地の食材にいちばん近そうなので選んでみました。
すごくシンプルな定食です。
食堂の雰囲気で印象的だったのが、暖炉でした。
おそらく冬は、ここは相当冷えるんだなぁと、実際に冬に使用するのかわかりませんが着いていたら、情緒もあって、余計に暖かいだろなと想像できます。
壁にはところどころ、檜原村の自然を写した写真も飾ってあって、四季が豊かな場所だと感じます。
とろろご飯は、たくわんやお味噌汁なども含めて質素なのですが、野菜が美味しいです。
たくあんの甘さもちょうど良く、「檜原漬け」という名前だったと思いますが、売店でも売られておりまして、美味しかったです。
ご飯にあいました。
あとは、こんにゃくが入ったちょっとした煮物と野菜、
そしてメインのとろろですが、これが、わさびが一緒に入っておりまして、
お醤油と混ぜてご飯にのせて食べると、絶妙にツーんとした味になりまして美味しい・・・。
もう野菜だけで大丈夫な自然あふれる定食でした。
緑に囲まれた場所に相まって、なおさら味も引き立ちました。
(ですが、野菜だけですとお腹が空きそうでしたので、写真のご飯は大盛、プラス100円でいただいております・・・。)
ということで、ご飯も済ませたので、いざ温泉へまいります。
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独特な趣の回廊・・・
温泉へ向かう廊下が、ここが、けっこう独特な、
通路はかなり長く、この写真の感じなのですが、ずっと、木のベンチが続いております。
この山奥で人が少ないので、誰もそこに座っておりません。
それで、壁、両側に、この地の絵画やら、
あと印象的なのが、
能面といえばよいでしょうか、色々な形のお面が掛けられております。
ちょっと正面から撮影するのが怖かったので・・・全体風景になります。
近くでみると迫力がありまして、なんだか、ここら辺の集落のお祭りですとか、そういったことに使われそうな・・・
すこし不気味な独特な雰囲気の感じが伝わってきました。
ですが、近くで眺めると面白いです。
色々な表情がありまして、良くできてるなぁと感心しました。
「数馬の湯」感想 人が少ない秘境の温泉
それで、やっと、数馬の湯、温泉の感想ですが、
先ほどの長い廊下を通ると温泉の入り口になります。
ここ、雰囲気は、温泉も含め最高のところでした。
何が最高かといいますと、
泉質は、無味無臭で、肌触りも通常という感想でしたが、
なにしろ、「人が」少ない・・・!
※訪れたのは10月はじめの平日、昼過ぎでした。
駐車場もこんな感じでした。
人が少なかったので、ほんとーにのんびりできます。
おそらく、ここら辺までくるのは、地元の方、あとは登山が好きな人ですとか、「村好き」な変わり者・・・
くらいな感じなのかと思ってしまう雰囲気で、
登山の人は来るとしましたら、おそらく夕方くらいなのかなと、ですので、ほぼ貸し切りでした。
人は少ないのですが、浴室はけっこう広い・・・。(あくまで主観です。)
着替えるところも、ほぼ貸し切りですし、もちろん温泉も貸し切りです。
ちらほらーっと人はくるのですが、
自然と別の湯船に分かれる感じでして、お昼、午後過ぎのここは、相当人が少ないんだなぁと感じます。
温泉を選ぶにあたって、泉質も大切ですが、もちろん数馬の湯も良い泉質だと感じますが、
なにより静寂さは、かなり選ぶポイントになると思います。
良い泉質でも人が多いと、やっぱりちょっと気疲れしてしまうといいますか、
ひとりで、のんびりと、余計な雑念をはらって落ち着けるのも、温泉選びの大切な、いや、かなり重要なポイントだと思います。
ですので、秘湯感のある温泉は大好きです。
この世の果てにぽつんと取り残されて、ひとり自然の中で湯船にいる感覚は、至極な贅沢だと私は思います。
個人的温泉観について語ってしまいましたが、
もちろん、ここ、数馬の湯も、土日ですとか時間帯、観光シーズン、紅葉時期やハイキングシーズン、夏休みなどは混むこともあると思いますが、
以前、だいぶ前に、元日にきたことがあったのですが、やっぱり人がほとんどいなかった記憶があります。
ということで、今回、あらためて訪れて、東京本州内の温泉の中では、かなりの秘湯スポットと感じました。
帰りに、秋川の方、ちょうどこの山の方、東京側からの入り口にも温泉があるのですが、
逆に山の入り口、といっても、数馬の湯から20Kmほど手前、車で30分ぐらいの距離なのでだいぶ遠いのですが、そこにある温泉のおかげで、そちらの方がアクセスも良く、山道をわざわざ、うねうねとずっと登ってこなくても良いので、
そっちで観光客が止まり、
さらにここまで来る人が少ないのかなぁと、帰りの道にあった、別の温泉を通り感じました。
ですが、どちらにせよ、人が少ないので、ぽつんとした感じがほんとうに素晴らしい場所です。
数馬の湯 温泉の効能
肝心な温泉の効能ですが、
アルカリ性単純温泉、ということで、全般的な温泉の効果が書かれておりました。
泉質別適応症ですと、自律神経不安定症ですとか、不眠などにも効果ありのようです。
自然の恵みがあるので入浴も含めて体のバランスが整いそうな雰囲気はあります。
できるだけ人が少ない時に、ゆっくりと落ち着ける感じだと効果ありそうですね。
体感としは、温泉独特のぬるっとしている感じは、個人的にはそんなに強くないかな、と感じました。
源泉かけ流しではなく循環式のようです。
さらっとした無味無臭の泉質という感じでした。(あくまで個人的体感です。)
人もすくなく、かつ広くて、外のお風呂もあり、サウナもありました。
中はひとがまったくいなかったのですが、さすがに撮影はできず申し訳ありません。
ですが、ゆっくりと少ない人数でのんびりできる温泉施設です。
温泉を出ると、
少し休憩スペースなどもありまして、
地元の方でしょうか、ゆっくりと畳のスペースで本を読んでいたりと、なかなか良い感じでした。
まだ秋のはじまりでしたので気候もちょうどよく、日差しもやわらかくなりはじめた午後でした。
先ほどの長い廊下を戻り、売店をながめます。
地元のお土産
からだを冷ますついでに、フロント入り口付近の売店の商品をながめます。
この土地の特徴が良くわかるお土産ばかりでした。
お漬物が多いでしょうか、先ほども書きましたが山菜ですとか、梅干しですとか、
質素ですが美味しそうなものばかりです。
はちみちなどもあったりと、山の恵みばかりです。
あとは、木材細工などもあったりしますが、シンプルなお土産ばかりで、それがなかなか良い雰囲気でした。
下の画像をクリックしますと大きめの写真、ギャラリーが開きます。
近くの観光スポット「龍神の滝」
少しだけ近くを散策しました。
歩いて数分、300mほど、車でも駐車場があるので、ふらっと行くことが可能な距離に「龍神の滝」というスポットがあります。
他にも自然に触れることができる場所は、周辺にたくさんありそうでしたが、時間もなく、温泉でほてった体を冷まして行ってみるのにはちょうど良いところでした。
そんなに大きな滝ではありませんが、下まで歩いて降りることができます。
人もいないので、ゆっくりと滝の音を聴いていればさらに癒し効果倍増な感覚になります。
自然と一体になるような、そんな静かでひっそりとしたスポットでした。
数馬の湯 まとめ アクセス・バス・料金・タオルなど
以上、東京の最果ての地、「数馬の湯」の感想になりました。
ここら辺の雰囲気は、下手な田舎よりも、良い意味で、かなり田舎です。
まさに陸の孤島ですが、東京、ほぼ山梨に近いところですが、「村」独特な雰囲気の秘境でした。
アクセスは、車ですと、
・圏央道あきる野ICより55分
・中央道上野原ICより50分
・バス、JR武蔵五日市駅より「数馬行き」約1時間、「温泉センター」バス停下車(片道940円)
数馬の湯
〒190-0221東京都西多摩郡檜原村2430
営業時間・料金は
平日 10:00~19:00
土日祝 10:00~20:00
休館日 月曜
入浴料:大人880円 小人440円
心身障がい者割引 大人530円 小人240円
※別途・フェイスタオル(260円)バスタオル(660円)の用意もあり。
石鹸・シャンプーなどは浴場に備え付けのものがありました。
※上記、数馬の湯 HPより引用させていただきました。
(注)記入時(2019年11月)の情報になります。場所も山の中ですので、もしお出かけの場合は事前にHPにて営業の確認をしていただいた方が確実です。
冬季などは天候によって、道などの影響で行けない場合もあるかもしれませんので状況によってご確認いただければと思います。
以上、「数馬の湯」感想になりました。
ぽつんと、ひっそり、こっそりと温泉で、こころとからだを休めたい時に最適なスポットでした。
読んでいただきまして、ありがとうございました。
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