人生捨てたもんじゃないと思えた青春ブタ野郎のアニメ・劇場版の感想(少し聖地巡礼)

タイトル名と内容のギャップに良い意味で裏切られた作品

青春ブタ野郎シリーズ

アニメの正確なタイトル名は、「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」です。

最初、このタイトルでどんな内容なのだろうと、

少し視聴を敬遠してしまったのですが、

タイトルだけで判断をして観ないのはもったいなかったと素直に感じた作品でした。(原作はライトノベルでアニメで知りました。)

※この記事はネタバレを含みません。ネタバレがない方が良さそうなアニメでした。

ただ、途中で量子論などの話がでますので少し内容に触れます。


最後の方は、物語の舞台、梅雨の時期の鎌倉方面へ行ってきまして、聖地巡礼もふくめて感想も少し書きます。聖地の感想は記事の最後の方です。そこだけ読みたい方はこちらから飛びます。

アニプレックスの公式PVがありました。

以下、クリックで再生されます。(音声が出ますのでご注意ください!)

青春ブタ野郎シリーズ(以下、青ブタシリーズ)、もともとはライトノベルだそうです。

物語の舞台は、藤沢、アニメの中では江ノ電や七里ヶ浜などの風景が登場します。

主人公、高校2年生の咲太(さくた)は、少し周りから浮きぎみで、独特の世界観をもつ一匹狼のような男子高校生でした。

あまり友達がいない、あえてひとりぼっちを選ぶような感じの男の子が個性的な女の子と出会っていくストーリー。

簡単に言うと深夜アニメでよくある、一人の主人公と複数の女の子が登場するハーレム物かなとも感じました。

そういったものもあるのですが、

ですが、

最後の方にかけてどんどん面白い展開になり、

主人公の「梓川 咲太(あずさがわ さくた)」といじめが原因でひきこもりになってしまった妹の「かえで」

咲太の胸の傷、思春期症候群とよばれる現象について・・・

後半に登場する牧之原 翔子(まきのはら しょうこ)という、かつて咲太が七里ヶ浜の海で出会った初恋の女性・・・などなど、

ライトノベルで、最初はそれこそ少し軽めな物語の設定に感じた思春期症候群が少しずつ、

ただごとではない雰囲気になっていく展開が好きです。

物語序盤に登場する朋絵(ともえ)の明るいキャラクターからはじまって、登場人物それぞれの思春期症候群が増えていきます。

少しずつ物語の内容が重たくなっていく独特な雰囲気のアニメでした。

舞台は湘南、藤沢の方、比較的解放感があって明るいイメージの場所ですが、

物語全体の雰囲気が、

主人公の咲太(さくた)とそれを取り巻く思春期症候群を発症する各ヒロインとの、

登場人物が極端に限られていて、どこかせまく、閉塞した感覚のある雰囲気、

ここが、

物語途中で出てくる量子論など、

人の存在概念なども少し考える内容でした。

 

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タイトル敬遠では、もったいない作品

タイトル「青春ブタ野郎」とは、咲太の少ない友人の女の子でヒロインのひとり、双葉 理央(ふたば りお)が咲太のことをそう呼んだことです。

理央は物理学に強く、咲太がたびたび遭遇する思春期症候群について相談にのってくれる科学部(部員は理央のみの一人部)の同級生です。

たびたび会話の中で出てくる咲太の突飛な発言に対して、愛情をこめてブタ野郎と罵っているのだと思います。

主人公の咲太は物語序盤に、

国民的女優で同じ高校の先輩、桜島 麻衣(さくらじま まい)と付き合う、

そのあたりから設定も面白い作品ですが、(※ちなみに登場人物の苗字はすべて高速道路のサービスエリアだそうです。)

この物語に出てくる登場人物、

誰もが少し孤独を抱えているような部分が興味深いです。

メインヒロインの桜島先輩は女優として生きていて人とは違った環境で育ってきました。

最初に咲太が出会った思春期症候群は、存在しているのに誰からも認識されないでいた桜島先輩、

続けて、クラスメイトからハブられるのを恐れて周りにあわせて高校生活を続ける古賀 朋絵(こがともえ)、

一人部員の双葉 理央(ふたばりお)、

親の期待に応えるためアイドルとして頑張る豊浜 のどか

いじめで外に出られなくなってしまった咲太の妹かえで・・・

そして、後半に出てくる謎の登場人物、牧野原 翔子さん。

登場人物の誰もがみなどこか

孤独や寂しさ、悲しみを抱えて、

どこか、ひとりで、何かしらうまく伝えることができない痛みを抱えて生きているように感じます。

うまく伝えることができないから閉じた世界。

少し閉塞したような感覚。

江ノ島や湘南など、海の明るい感じとは少し反対のコントラストな雰囲気が個人的に印象でした。

咲太はどこか達観しているような雰囲気です。

なんかもう伝わらないならそれでいいかって感じで、さまざまに出くわす思春期症候群や咲太自身の状況を説明するのが面倒くさい感じなのか、

友達もほとんどつくらず、誰から何を思われても良いみたいに、高校生活をこじらせているようにも思える咲太なのですが、

それには妹のかえで、そして、いつか出会った翔子さんとの会話など、

徐々に少しずつ咲太が、あえてひとりぼっちで、携帯すら持たずに高校生活を送っている理由もわかってきて・・・

面白い作品でした。

アニメのタイトルは「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」と長いですが、ブタ野郎、バニーガール先輩などのフレーズで敬遠してしまうのはもったいない作品です。

 

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存在は認識するから存在する・・・(わからないけど量子論について)

理系ではないので、量子論などはっきり言うと理解できないのですが、

たまに説明を聞いて、その時はわかったつもりでも、

時間が経つと、どういうことだっけ?という感じでして、

アニメの中で、一人科学部の理央が言う「シュレディンガーの猫」も、

なんとなくわかるのですが、わからない。

この話を聞いていつか知った、

「二重スリット実験」を思い出しました。

説明が苦手ですが、

超簡単な個人的解釈ですと、

「物事は観測することで、はじめてその存在を現す」という勝手な解釈がありますあります。

(※興味がある方は「二重スリット実験」で調べていただければと思います。)

青ブタシリーズを観て少し量子論について考えました。

物事は観測する・認識するからそう感じる。

たまに考えることがあります。

その・・・体験していない感覚でも、

それが例えば、恐れですとか、いやなこと、苦しみ、

逆に、

楽しいと思われること、喜び、快感と思われるもの、

それすべて、

頭のなかで想像できるから創造できるものだったりするのかなぁと・・・

すごくわかりにくい書き方ですが・・・

この例えがあっているのかわからないのですが、

なんでしょうか、超極端なはなしですが、痛いという概念があるから痛いというか、

怖いという概念があるから怖いというか・・・。

変なスピリチュアル的な話しになってしまうとあれですが、

例えば、風邪をひいて、熱があるって体温計で確認した瞬間に体がダメになる感覚ですね。

すべてのことではないですが、

人の感覚は、少しは世間でいわれる概念、概念と例えることなのかわかりませんが、

感覚に左右されて知らずに生きている部分はあると感じます。

ですので、

例えば、病気も、

まあ、それもあえて「病気」とくくることでほんとうに体調がおかしくなるような・・・

そこから、恐れや負の感情がわきおこったりですね。

あくまで個人的な話ですが、

私は、すごく、びびりで臆病な人間なので・・・

そういった世間でいう、怖いことですとか恐れは、

知らない方がよいといいますか、鈍感な方がよいといいますか、

究極のところ知らなかった方が良いと思うことがけっこうあります。

ああ、なんだろう、

こんな負の感情、

知らずに生きていれば、もっと楽に生きることができたのかなぁと・・・

「知らなきゃよかったよ」という感情がたくさんあるのですね。

極端な話、「生きている」という感覚すら知らなければ、

もう世間でいう「死んでいる」に限りなく近いので、

いっそ楽なんじゃないか、と、

いつも、そんなこと思っているわけではないですが、

生きていればそんなことも考えにかんがえてしまうことはけっこうあるのです。

青ブタシリーズ感想 まとめ 続編の劇場版も素敵面白かったです!

それで、長くなりましたが、

青ブタシリーズの感想、まとめになります。

アニメでは、翔子さんのことばに救われるのです。

「人生って優しくなるためにあるんだと思っています」

「やさしさにたどり着くためにわたしは今日を生きています」

「昨日の私よりも今日のわたしがちょっとだけ優しい人間であればいいなと思います。」

この言葉は、

2019/6/15劇場公開の劇場版(青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない)の伏線でして、

劇場版も観たのですが・・・

もう、劇場版の翔子さんのお話は号泣でした・・・

なぜそんな言葉を以前の咲太にかけたのか・・・

理由を知った時に、心が震える作品だったのです。

映画は遅いレイトショーでしたが満員でした。

アニメ映画ですが、観客みなさま真剣な空気・・・

物語の内容をじっくり観ている雰囲気でした。

ということで、

青ブタシリーズの感想、まとめになります、

生きていればつらい、

知らなきゃ良かったことなんてたくさんだ・・・。

でも、例えば、その、

翔子さんの言葉のように、

知っておいても良い概念といいますか、

認識といいますか、

「人生って優しくなるためにあるんだと思っています」

そう思っている人がいるのであれば、

それは、とても認識できて良かった概念ではないのかと感じました。

翔子さんは、実際にはいませんが、

青ブタシリーズを書いた作者の方ですね。

こんな素敵な生への答えを物語を通して伝えて、教えていただけるのなら、

そして、アニメを通して認識できたのであれば、

生も捨てたものではないなと、

そう思えた作品です。

最初、アニメの雰囲気は原作もライトノベルで、

女の子のキャラが複数出てくるライトな雰囲気の部分もあるのですが、

もう、

最後、

かえでが「楓枝」ではなく「かえで」だったあたりですとか・・・

(ここはネタバレもでてしまうので詳細は伏せます)

ということで、

ブログ書きにも人生にもだいぶ詰まったので、

江ノ島に行ってきました!以下、聖地の感想です。(まとめる気なし・・・)

 

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江ノ電から見えた海の眺め(少し聖地巡礼)

紫陽花が咲き誇る季節感満載の6月、梅雨の晴れ間を利用して、人生ではじめて江ノ電に乗りました。

聖地巡礼はあまりしないのですが、たまたま他に読んでいた本に鎌倉・江ノ島あたりが登場したので、気分転換にでかけてみました。

アニメで印象だったのが11話、ずっと引きこもっていた、かえでが外に出ることができるようになり、

江ノ電からみた海の景色

咲太から言われて窓の方に振り返ると、民家が迫る外の視界がふっと開いて、海の景色が広がるところです。

江ノ島駅から腰越駅を抜けて、鎌倉高校前の間のあたりでしょうか。

ここは、実際に見て、ほんとうに素敵な瞬間でした。

江ノ島駅から鎌倉方面へ出発して、狭い片路線が民家の隙間を縫うように進みますが、

線路が海沿いに面すると一瞬で景色が明るくなって、真っ青な空と海の色が、晴れた梅雨の時期に広がっておりました。

一瞬で広がる景色のものすごい解放感・・・

修学旅行生もいて、学生がおおぉって感じで、一緒に見えた景色におおぉって感じになって、

凄く綺麗・・・

上の写真は鎌倉高校前からの海です。アニメで、かえでが見たシーンは一瞬で通り過ぎたので撮影できませんでした。景色に見とれてました・・・。

 

家の間から海が広がる景色の切り替わり・・・この景色がアニメの描写になったのは良かったです。

引きこもっていた、かえでの心も外に出られるようになって、江ノ電から見えた海の景色のように心も切り替わっていき・・・

素敵な景色でした。

あとは、かえで達が出かけたり、翔子さんが登場した七里ヶ浜です。

6月だともうサーフィンなんですね。

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」は劇場版、おもに翔子さんのお話に続くのですが、(青春ブタ野郎はゆめみる少女の夢を見ない)続きも号泣で、青春ブタ野郎シリーズは好きな作品です。

江ノ島を歩くと、とこどころ劇場版のポスターも貼ってありました。ちょうどタイムリーでした!

 

おまけ、6月でしたので、紫陽花もとても綺麗でした。

「青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない」、感想は以上になります。

読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

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