出発前の時の雰囲気
前回の記事で安曇野へ行ってきた感想を書きましたが、せっかくなので長野の田舎へ行ってきた感想もあわせて書いておこうと思います。
東京駅はまだ雨が降ってなく寒さもそんなではありませんでした。
午前8時に父と東京駅の八重洲中央口で待ち合わせました。
まだ、曇りでこれから雨がはげしくなりそうな感はしませんでしたが、これから全国的に台風というのに雨なのに旗をもったツアーの団体が土曜日の為に多かったです。
トンネルをぬけて軽井沢付近になると回りの木々の葉の色は一気に紅葉に変わっておりました。
その日に安曇野へ車で行って、当日に長野の田舎へ帰ってきました。
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タイムスリップするにおい
安曇野の温泉に入る際に持っていったタオルのにおいが田舎の家のにおいがして、懐かしさで昔よく訪れていた頃の感覚に一気にタイムスリップしました。
田舎の家に帰ってから、居間で布団を敷いて、眠りにつくまでのあいだ、シーンと夜の静けさ、けっこう夜中近くなのに、家の横の坂をのぼってくる車の音ではっといま現実なのだと感じました。
夜に坂道を上る車の音、昔も良く聞いたなって覚えております。
夜の少し冷たい空気、風のにおい
それらすべてが、昔にふれた時間に近づくことができた気がしました。
不思議と眠れなかったので本を読んだりしてました。
高校の時に浪人して、長野へきて受検の時によくしていたことでした。
夜になると不安になって現実がふとこわくなって、静けさの中で本を読むことで今は現実だと思ったこと。
となりには父が昔とはいくぶん雰囲気もかわり、子供の時に私が抱いていたイメージとは違う父がもう眠っていました。そうだ自分も年齢を重ねたが父も年齢を重ねたのだと。
こうやって布団を並べて寝ることはこの先あるのだろうかとふと思いました。
子供の時に田舎に遊びにきた小学校の時以来のような気がした。
あの時はまだ自分の年齢くらいで、若くて頼もしい父がいて、安心しきって隣りの布団で寝ていた自分がとても懐かしかったです。
多分もうそういうのもお互いに限られた時間のように感じました。そうやって布団を並べて寝ることがこの先何回あるのだろうかと。
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年齢とともに変わる意識を感じたもの
話は前途しますが、夕方、帰る途中のインターチェンジでは母親用のお土産を渡すように買ってくれました。
母も出る前に父によろしく伝えるようにと言っていました。
もう離婚ししばらく会ってないのに一応お互いのことを考えるのだなあと思うと不思議な気持ちがしましたし、人は時間が経つと、私の良いか良くないのかなどの思惑とは別に人間の意識、気持ちは変わるものなのだと思いました。
そういえば、昔、子供前で喧嘩のようなものを見せられたなと覚えておりますが、でも、やっぱり人の考えは変わるものだとほんとに思いました。
いつもしっかりした父が、もう年齢なのか昔より元気がなくすこし寂しさを感じました。
昔は父が良く運転して色々なところに連れて行ってくれましたが、今回の旅行では私が運転しておりました。
空気は冷たいが凛として好きな空気でした。
乾燥している気候の為か家もあまりいたみもなくて、きれいでさっぱりしたままでした。
それでも、本棚に並べてある本の順番などが小学校の時に訪れた時のままであったのは懐かしく感じました。
帰り間際に、色々と戸棚をあけているとアルバムがしまってありました。
父もこんなところにあるとは知らなかったと。
おじいちゃんや父の子供の頃のモノクロの写真がアルバムに貼ってありました。
なんでこんなところにしまってあるのか不思議な場所にありました。
懐かしすぎて父と思わず広げるアルバム。
これは誰なのか、この時代はいつのか色々と父に尋ねました。
「なんでこんなところにあるのだろうか」って不思議そうに父は言っておりました。
ふと思ったのですが、これは私のおばあちゃんにあたる父の母がきっと大切にとっておきたかったのじゃないかって、だからこんな誰も開けそうにない戸棚に、アルバムだけひっそり置いてあったような気がしました。
色々と懐かしみ、過去を辿ることで、ふと、あとどれくらいここに、何回来れるだろうか？そんなことを思ってしまいました。
台風も関東に迫っておりましたので、あまり時間をおくこともできずに、早めに帰途につきました。
新幹線で東京駅まできて、父と別れ、帰って家についたら、たいして動いてないのにもう19時頃にはご飯もお風呂も済ましたらすごい眠気に襲われました。距離を移動するだけでも人間は体力的を消費するのではないかと最近思います。物理的な距離です。たとえ体を動かしてなくても、物理的な距離の移動って体力に影響するのかなと感じるくらい久しぶりにくったりとしたものが体にきました。
過去に長野で一時期くらした時の記事がこちらになります。
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