司の反文明について「Dr.STONE」ドクターストーン アニメ感想 ネタバレあり

こんばんは!

アニメ版、「Dr.STONE」(ドクターストーン)2期、24話まで視聴の感想になります。

なんだかんだと2期、6ヵ月あっというに間に過ぎてしまい毎週の楽しみもなくなり寂しい限りに感じる年末です。

ですが原作はまだ続きますし、アニメの続編も発表されて今後も楽しみな作品ですね。

まだ生きる理由があります・・・!

※この記事はアニメ24話までのネタバレが含みます。原作のコミックは未読なのでこの物語の展開、結末はわからないままアニメ24話まで視聴の感想になります。

「Dr.STONE」かんたんなあらすじ(アニメ24話分まで)

石化した世界で、およそ3700年後に石化からよみがえり、文明が失われたストーンワールドで主人公の石神 千空(いしがみ せんくう)と、千空と対局する獅子王 司(ししおう つかさ)の攻防、

「科学王国」と「武力帝国の戦い」

千空(せんくう)は科学が大好きで努力家で天才、一方、司(つかさ)は肉体系の人間、

どちらも3000年後のストーンワールドで蘇ります。(司を石化から解いたのは千空です。ライオンを倒すため。)

なにもない未開の文明となった未来で、科学文明の復活と、それを阻止しようとする司の話。

と、簡単に書きましたが、だいたいこのようなあらすじになります。

 

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ドクターストーン感想

ドクターストーン、アニメ2期、24話までを視聴した感想になります。

そもそも、これから書く感想も少年誌(ジャンプ)のくくりではちょっと見当違いだと思っておりますが、それを承知の上で感じた率直な感想になります。

少年誌的展開の物語での感想では、こう言ってしまうのは違うのかもしれませんが、

「Dr.STONE」を観て感じたのは、

ひとことで言うと、

「もうちょっと話しあわないの!?」という感想でした。

※展開、内容は科学をゼロから取り戻すという感じですごい面白いのですが・・・!

というのも、科学文明の復活をめざす千空(せんくう)とそれを阻止しようとする司(つかさ)、

この物語では「なんで3000年前の今の現代、この世界が石化したのか!?」

その部分があまり描写されておらず、登場人物も石化現象の真相についてはあまり考えないのか、

いきなり、石化現象=悪という感じで、元の科学があった世界を取り戻そうとテンポよくお話が展開していきました。

ここら辺は先程の少年雑誌の物語、ジャンルでは、本来、深く考える部分ではないのかもしれませんが・・・

なぜ石化したのか?なぜかこの作品(アニメ24話まで)に出てくる登場人物は、

その根本的な「理由」をあまり考えずに科学を取り戻すことを主体に話が進んでいったなぁと感じました。

 

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千空ではなく司こそカウンターカルチャーの担い手なのかもしれない

ということで、

「Dr.STONE」の主人公、千空は個人的には、いかにも少年誌の主人公タイプの性格だなと、良い悪いは別として感じました。

石化=「何者かの悪」という、

けっこうはっきりと断定的な部分、

それをもとに科学を取り戻すという行動のモチベーションにもなっているようですが、

まあ、おおよそ3700年も意思があったまま石化で動けずに体が固まったままだったら、

そりゃ・・・私だって怒る。

というか、その前に気が狂う・・・!

よくもこのアニメの登場人物たちは石化から戻ったあと何千年も前の精神状態にけっこうすんなり戻れるなぁとも感じたのです。

それで、もしかしたら、このアニメでは、

主人公=正義=科学文明の復活~千空と石神村の人たち~  

対立悪=科学文明の復活を拒む司帝国

という構図ですが、

実はけっこう冷静なのは司の方ではないか!?と思ったのです。

司の方が実は3000年以上の時を超えて、世界の仕組みの根本を革新させるカウンターカルチャー(世界の根本を覆す文化)をおこす立場の人間かもしれないと考えてしまった部分です。

 

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なぜストーンワールドなのか!?

というのも、先ほども書きましたが、

千空は石化を解いて元の科学の世界に戻すその動機ですが、

その理由が途中で登場する、千空のお父さんの百夜(びゃくや)と千空が交わした宇宙へ行くことを叶える。

動機としては「けっこう個人的な理由」で科学を取り戻そうともしてるなぁと感じまして、

それが石化からよみがえったあとの行動のモチベーションにもだいぶ影響していると感じました。

※エピソードじたいはとっても素敵で子供(千空)のために車を売ってお金を工面するとかですね・・・すごい良いお話でした!(未視聴の方がいるかもしれませんので、詳しいエピソードは伏せますが、ぜひぜひ知っていただきたい内容でした。※もし未視聴の方がいた場合の為に詳しい内容は伏せますがアニメですと第4話「狼煙をあげろ」・第16話「幾千年物語」などなどになります。父と子の絆のエピソードは良かったです・・・)

それで、話を戻しますが、

「そもそも何故ストーンワールドになったのか!?」

という根本の部分を考えずに、それが悪と決めつけてるなと、つい思ってしまいました。

先程のエピソードなどを加味しても、観ながら自然と千空の方に感情はとうぜん同情しますし感情移入しますが・・・

少年誌もの作品についていちいちそんなツッコミじたいが間違っている気が応分な気がしますが・・・

物語として、

主役(善)⇔対立(悪)

こうして役割をはっきりさせることで、話のテンポも良くなり、そもそもそういうモノなのかもしれないと感じますが、

それを承知の上で感じた部分を書きますと・・・

「もしかしたら・・・石化したこと事態の意味が悪意ではなくて・・・、そうしなければいけない理由があったのかもしれない・・・」

と24話まで観て、2期が終わったあとでちょっと妄想してしまった部分です。

というのも千空(せんくう)が良く使うセリフですが「100億パーセント~」などの決めつけ型の思考が多いなと、アニメを観ながら感じていた部分です。

ここら辺はかなり個人的な意見で、そもそも好みの問題になるのですが、

私としては、この「きめつけ型」は少し苦手なタイプな人です。

それで、一方、司(つかさ)なのですが、

マッチョで運動神経がすさまじく、頭も「脳筋」っぽいような気がしますが、

司が科学文明の再構築を反対する背景など考えると、けっこう心の傷も深いというか、まあ・・・そう考えてしまうのも仕方ないかもしれない・・・と少し同情してしまった部分もあります。(病気の妹をおもって貝を集める話ですが・・・※第二話)

元の世界に戻せば、心の汚れた人間も含めて助けてしまい(たとえば権力者たちなど)、それも含めてふたたび元の世界に戻ってしまう不条理な問題を清算する部分を含めて・・・ストーンワールドを科学文明に戻すべきでなく、このまま自然とともに生きる・・・

まったくもって千空と司のどちらが正しいかという言うつもりはないのですが、

はじめに戻りますが、(何度も書きますが)

個人的な感想は、もうちょっとお互い話し合ったらどうなの?

という感想が残りました。

この展開はすでに第2話(「KING OF THE STONE WORLD」)から起こるので物語としてはわかりやすかったですが・・・。

もちろん、まだ「Dr.STONE」(ドクターストーン)の物語はアニメでは完結してませんし今後の展開がどうなるのか、

原作ではどのように展開されているのかも不明です。

もしかしたら、先ほど書いた石化した理由も何かそうせざるを得なかったかもしれない。

人を保存する、もしくはいったんなにかしらの事情で現状保持する必要があったかもしれない3000年以上前の出来事、

例えばですが、伝染病ですとか原因不明で解決できない理由、

そんな理由で石化をさせ、必ずしもその理由が悪い意図ではなかったかもしれない・・・。

という可能性を千空も司も思い浮かばなかったのだろうか・・・!?

そんなことを考えると、科学を取り戻す行為に対しての見解は司の方が少し冷静のような気もしなくはないですし、

3000年前の時代にあった現代文明や技術のデメリットも考えたうえでリセットするのは、

ここ最近よく目にする環境問題など、技術の進歩による副作用と思われるコトに対しても意外に間違ってないかもしれない・・・などと思いました。

「Dr.STONE」で伝えたいと思われる部分

まあ、ですがこのアニメで伝えたい部分では、

いったん失った物を自らの力でゼロから取り戻す。

トライアンドエラーを繰り返して成長する人間の生き方の大切さですとか、

もっと簡単な部分ですとモノをはじめからつくることのワクワクさを伝える部分が強いと思いますし、

実際にサルファ剤ですとかコーラをつくる、もっと他にもありますが真空管の仕組みをはじめてこのアニメで知ることができ、物をつくる面白さがつまっていて、

毎週、何かをつくり挑戦をはじめて、そして出来上がっていく過程に心が躍り楽しみにしてしまう作品でした。

つい続きが気になってしまう展開が素晴らしかったです。

例えば技術の進歩が結果的に悪い作用をもたらしてしまうという一部の考えも、

そもそも、つくろうとしていた多くの人たちは意図して悪意をもって行っていたわけでなく、

どっちかと言うとこのアニメの登場人物のひとり、石神村の「カセキ」のおじいちゃんのように単純に仕組みを理解してそれを形にモノを生み出すことが純粋に楽しいという、

過去もそんな発明家や技術家の人がほとんどで、

結果、それが悪い部分で作用してしまうのはその技術を別の目的で「利用」してしまう第三者の責任が強い場合が多いと思います。

例えば、生まれた技術を応用して資本主義社会の中で営利目的にしてしまうという隠れた理由が強かったりと・・・

医薬もはじめは善意で作られたのに、利益や儲けのための手段にかわってしまった結果、大量に使われて文字通り体に副作用が生まれてしまうようなパターンなどです。

という、少年誌の内容としてそこを考えても…な部分かもしれませんが、

少々まじめに考えてしまった部分でした。

今後の続きも気になる作品です。

「Dr.STONE」感想まとめになります

繰り返してしまいますが、個人的には、実は石化したのもなんらか人類保存などの意味があり、

結果、千空と司の対立ではなく、

物語の展開として違う場所へ着地するようになったら面白いかもと想像する内容でした。

もしかしたら物語の3700年ぐらい前、いわゆる現代社会の科学文明も、

もっと今より過去をたどれば、まだ存在じたいが認識されていない高度な超文明があり、石化もその文明の影響だった・・・

いや、単純に悪意のあったなんらかの存在の仕業だった・・・

などなど、

色々と石化の理由を妄想したらキリがない、続編の制作も発表されたようで!

続きがまだまだ楽しみなアニメでした。

1期のOPテーマ、「Good Morning World!」(BURNOUT SYNDROMES)も素晴らしい歌詞でした!!

下のTOHO animation チャンネルにて第1話が視聴可能です!(2019/12月現在)

(注)クリックで音声が再生されます!

 

STONE WARS←続きはこちらでも視聴可能です。(Amazonプライムビデオ)

 

 

アニメ「Dr.STONE」の感想は以上となります。

追記:上の第一話を観返して、千空によって石化を解かれ飛び立ったツバメですが、あれ他のツバメも石化を解いたのでしょうか!?一匹だけだとちょっとツバメがかわいそう・・・などと思ってしまいました。

最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。

 

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