料理のセンスについて
料理は正直得意ではありませんでした。
センスというのでしょうか。
以前、それは確かに感じたことがあります。
料理の上手な方と話したときですが、なんとなく見ていると作り方がわかってしまうと言っておりました。
わたしにはその感覚はわかりませんでした。
きっと目の前にあるものを絵で表現できたり、気持ちを音楽で伝えたり。
そういうものに近い感覚なんだと思います。
しかしですが、下手なりに、なんとなくわかるという感覚を得たことがあります。
上手い下手はほんとうの味だけでない時がある
その時はほんとうに体が疲れていました。
どう言ったら良いのでしょう、とにかく「普通」の食事がしたい。
「普通」というのが何を基準に「普通」になるのかは人しだいになりますが、
外食ではない、作られたものでない、しいて言うなら「ちゃんと自分の手で作ったもの」と言えばよいでしょうか。
暖かく優しいもの食べたい。
懐かしい味噌味が食べたい。
そんなことを心から思ったことがあります。
献立などもそこそこに、スーパーにあった調味料を買い足し、「味噌汁風のスープ」を作りました。
正確にいうと味噌汁の出来損ないです。
でもほんとに美味しいと感じたのです。
暖かいスープの感覚、優しい豚肉の味、適当に切って入れた玉ねぎや野菜。
お腹が空いていたからでしょうか。
とにかく体に染みわたる感覚です。
体に吸収される感覚です。
人間は料理などちゃんと作れなくてもほんとに食べたくなったらなんとかするものだと今更ながら感じたことでした。
消化が進むのか食べていて汗がしたたり落ちました。
でも夢中で食べる。
漫画のような感覚でした。
おそらくですが料理というものは食べようとしている作る側の食欲や体調も影響するのではないでしょうか。
そういう意味では自分でご飯を作って食べることはほんとうに大切なことだと感じました。
なかなかあの味を再現できないかもしれません。
心から欲した時の味は特別なものがあります。
毎日つくって食べることはなかなか大変だと感じますが、自分にできたことを思い出し、またいつか自分なりの味を作ることができたらと感じました。
おそらくですが味噌ラーメンくらいはできるような気がしました。
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